バクティヨガ(Bhakti Yoga)は、古代のヨーガの一形態であり、インドの古代哲学や宗教の一部として発展しました。バクティは献身を意味します。バクティヨガはキルタンにより行われることが一般的です。キルタンについては下記を参照ください。
バクティヨガの実践者は、さまざまな方法で神への愛情を表現し、神への奉仕を行います。これには、神への祈りや讃えの歌、神聖なテキストの朗読、神殿での儀式や儀式的な行為への参加などが含まれます。バクティヨガの中心的な要素は、自己を神への愛に没頭させ、自己中心的な欲望やエゴを超えることです。
バクティヨガの目的は、個人が神との統一を体験することであり、神への愛情と奉仕を通じて神聖な存在との絆を深めることです。バクティヨガの実践者は、愛と奉仕の行為を通じて内なる平和と喜びを見出し、神聖な存在との統一を追求します。
バクティヨガを実践することで、心を浄化し、気づきを深めることができます。心が浄化されると、自分の内側に平安が訪れます。気づきを深めると、自分の人生の目的や、自分が生きるべき道を見つけることができます。バクティヨガは、心と魂の成長に役立つ素晴らしいヨガです。
また、バクティヨガをおこなうことにより、アナハタチャクラ(ハートチャクラ、第4チャクラ)を開き活性化することができると言われています。このチャクラは愛、喜び、平和、思いやりなどの感情と関連しています。チャクラが活性化されると、これらの感情をより強く感じることができ、他者とのつながりを感じやすくなります。なので、バクティヨガは人にやさしく愛を以て接したい、冷たい自分を変えたい、真実の愛とは何かを知りたいといった人にもおすすめといえます。ただし、ヨガの中でもかなり本格的なものであると言えそうです。
キルタンについて
バクティヨガのひとつの形態がキルタンと呼ばれるものです。キルタンは、集団で行われる神聖な歌唱のセッションを指し、神への愛と崇拝を表現するために歌われます。歌うヨガとも呼ばれることも。
キルタンは通常、サンスクリット語や地域の言語で歌われ、リードシンガーが歌詞をリードし、参加者が合唱で応える形式で行われます(コールアンドレスポンス)。歌詞には、神や神聖な存在への讃えや賛美、愛情の表現が含まれます。
楽器としては、ハルモニウム、カルタル(シンバル)、ムリダンガなどが使用されます。
キルタンの目的は、個人や集団が神への愛情と崇拝を表現し、神聖な存在との結びつきを強めることです。参加者は、歌唱や音楽の中で自己を超越し、トランス状態や精神的な高揚を体験することもあります。
キルタンの効果はネガティブな思考からの解放が大きいとされます。キルタンはネガティブな考えからの解放、心の平静を得るのに役立ちます。キルタンは、サンスクリット語で「歌う」または「賛美する」という意味です。キルタンは、音楽と共にサンスクリット語のマントラをチャント(詠唱)する古いバクティヨガのひとつです。キルタンで唱えられるマントラは、私たちの存在のすべてのレベルにおいて、強力な癒しの効果を持つ音の振動です。キルタンを歌うことで、心が開き、他者と深くつながることができます。キルタンは、心と魂を癒す強力なツールです。
あるヨギの自叙伝で知られるパラマハンサヨガナンダが伝えたのがキルタンだそうです。