チェザーレ・ロンブローゾは、19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したイタリアの医師・精神科学者でした。ロンブーゾは、犯罪者の生理学的特徴を研究する中で、犯罪者は生まれつき犯罪的傾向を持ち、その体型や身体的特徴をもっているという説を唱え、犯罪学に大きな影響を与えました。
当時の研究としては良かったのかもしれませんが、今日でこのような学説を唱えると差別的と捉えられて大問題になりそうな気がしますね。
ロンブローゾは、特に「犯罪者の生理学的遺伝的特徴」という説を主張し、特に「犯罪者の顔の形や大きさ、頭蓋骨の形状、体格や指紋のパターンなどの身体的特徴が犯罪的傾向に影響する」という説を提唱しました。彼はこの説を裏付けるために、多数の犯罪者の顔や頭蓋骨などを測定し、分析を行いました。研究のために解剖された頭蓋骨は383個にのぼります。また、刑務所や精神病院で3,839人の受刑者の容貌や骨格を、兵士のそれと比較しました。
これだけの数の亡骸と向き合って研究するというのはすごいですね。
幽霊的なものを感じることもひょっとしたらあったかもしれませんね。
しかし、やはり先程言及したように、ロンブローゾの説は、現代の科学的知見からは否定されています。犯罪は複雑な社会的・心理的要因によって引き起こされるものであり、遺伝的要素が影響を及ぼす可能性はあるものの、単純に生まれつきの身体的特徴が犯罪的傾向に影響するという説は、科学的に証明されていません。とはいえ、ロンブローゾは犯罪学の父と呼ばれることもあるほどの人物として歴史に名を刻んでいます。ノーベル生理学・医学賞を受賞したカミッロ・ゴルジの指導教官でもあります。
ロンブローゾは死後の生命存続という著書を残しています。
その著書の中で語られている幽霊についてのエピソードをいくつかご紹介
幽霊は強い光線を受ければ溶解するいわば消極的性質を持っている。ちょうど、ロウが熱のため溶けるようなものである。幽霊が日中に現れないのはこれを以て知ることができる。
幽霊は言葉を発することを好まない傾向がある。例え発したとしても極めて簡潔で詳細に話すことは疲労を覚える如くである。
一般に不意に死に遭遇した者、殊に年若くして死んだ者は彼らが生前慣れていた功績を繰り返し、慣れていた行動を継続するらしい。