エマヌエル・スウェーデンボリ(Emanuel Swedenborg、1688年-1772年)は、スウェーデンの科学者、哲学者、神秘家、神学者です。彼は多岐にわたる分野で活動しました
スウェーデンボリの生涯の中で、彼は科学者として幅広い研究を行い、特に天文学や工学において優れた業績を残しました。彼はまた、スウェーデンの鉱山業や経済の発展に貢献しました。結晶学についてはスヴェーデンボリが開拓者の一人であり、飛行機械の設計図を歴史上はじめて書いたのはスヴェーデンボリであるとされています。
ある時期から、霊的な体験と神秘的な洞察に目覚め、その後の人生を神秘主義的な研究と精神的な著作に捧げるようになりました。彼は自らの体験をもとに霊的な世界や神の存在についての理論を展開し、著書を通じてその思想を伝えました。
スウェーデンボリの思想は、神秘主義やオカルト、キリスト教の要素を取り入れながら、独自の宗教体系を構築しました。彼の主要な著作には『天国と地獄』、『霊界日記―死後の世界の詳細報告書.』、『スウェーデンボルグの夢日記』などがあります。これらの著作において、彼は霊的な世界の存在や魂の不滅性、神との交流、善と悪の存在などについて論じました。
スウェーデンボルグ主義は、彼の死後も影響力を持ち続け、スウェーデンボルグ協会や関連する団体が設立され、彼の思想の研究と普及が行われています。スウェーデンボルグ主義は、特に19世紀から20世紀にかけてアメリカ合衆国で広まり、一部の宗教団体や知識人に影響を与えました。
日本の鈴木大拙の思想にも影響を与え、鈴木大拙が日本にスェーデンボリを紹介したんですね。あのヘレンケラーにも影響を与えたと言われているなど、とにかくすごい人物がスェーデンボリと言えます。大脳皮質の重要性や脳の局在性、そしてニューロンの存在を世界で最初に指摘した人物であるともされています。とにかく科学者として数々の功績がある人物で、超人であると言えるでしょう。