医学博士の菅井竹吉さんについてのエピソードです。氏は1871年、京都府にて出生ののち、1890年に薬剤師試験に合格。そして、1892年、済生学舎にて勉強後、医師開業試験に合格。富山の市立病院、大阪の桃山病院勤務。1897年、東京大学病理教室に入る(山極教授)この後もキャリアを重ねて大阪高等医学校教諭に就いて病理学、法医学、精神神経科を教える。ハンセン病療養所外島保養院の初代医長を務めるなどの実績を残しました。
菅井竹吉医師は下記のような心霊現象についての話を明らかにされています。
氏が桃山病院に勤務中の際の話で、ある夜中の1時頃とある天然痘患者が瀕死の状態であった際に看護師のリーダーの女性が東病室の東端から色の赤い手毬程の火の玉が突然現れて京都の方に飛んで行ったそうです。急いで病室に向かうと、天然痘の患者が苦しんでいたので呼び覚まして理由を尋ねたところ、「今、自宅へ帰って家にいる人間と語り合う夢を見た」といったそうです。不思議なことにその翌朝、患者の兄が病院を訪れてきて、「弟が夜中の1時ごろに家に帰ってきた夢を見たので気になって見舞いに来た」と言ったそうです。兄が見舞いに来る前に残念ながら弟さんは亡くなってしまいました。しかしながら、このような話を見聞したら、やはり偶然の一致とは考えにくいですし、想念というか、テレパシー、霊魂が存在していることを思い知らされますね。