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カルマとエネルギー

カルマという言葉を聞いたことはございますでしょうか。

日常生活で使われることはあまりないでしょうが、人生を振り返ったり、人生で何か迷いが生じたり、行き詰まりを感じたとき、などの状況においてカルマ、業あるいは因縁が巡ってきたといった感じで使われることが多いんじゃないかと思います。他にも、世の中で大変な出来事、大災害が起きたりした時にも使われることがあるかと思います。

宗教や哲学に興味があるような人は常日頃からカルマという言葉をよく使うかもしれませんが、ふつう一般的には普段あまり馴染みがない言葉ですよね。とはいえ、「目には目を歯には歯を」などと聞くと、「ああ、カルマってそういうことか」と納得できるかもしれませんね。

カルマの影響については荒唐無稽な話ではなく、優れた科学者でもあり、思想家でもあったルドルフ・シュタイナーという人物が西洋思想と東洋思想をともに知り尽くしたうえで提唱しているほどですし、人生をより良くするにはカルマを知り、カルマと向き合うことだとされています。

カルマ(Karma)とは

カルマ(Karma)とは、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教などの宗教・哲学体系において重要な概念です。カルマは、元来、行為を指し示す言葉だったのですが、今日では行為による結果や影響を意味しています。

カルマの基本的な考え方は、個々の人間の行動や行いがその人に対して影響を及ぼし、将来の結果として反映されるというものです。この考え方によれば、良い行いは良い結果をもたらし、悪い行いは悪い結果をもたらすとされます。

カルマは、業、宿命、因果応報などとも呼ばれ、行動や行いがその人自身に対して必ずしも即時に結果をもたらすわけではなく、長い時間を経て結果が現れると考えられています。このため、カルマは過去の行いに対する結果としてのみならず、現在の行いが将来の運命に影響を与えるという考え方も含まれています。

カルマというのは単に個人の行動だけでなく、社会的な関係や集団の行動にも関係しています。個人が行う行いは、その人自身だけでなく、家族や社会全体にも影響を及ぼす可能性があるともされているのです。

一般的に、カルマは倫理的な指針としても解釈され、善行を行うことが推奨されます。カルマの理念に基づいて、個人は自己啓発や道徳的な成長を追求し、より良い未来を築くことが求められます。

つまり、スピリチュアル的、霊的、エネルギー的に考えますと、カルマとは自らの行為が良い意味でも悪い意味でも返ってくるということが分かりますね。

とはいえ、カルマというのは信じる人は信じるでしょうし、信じられない人は信じられないと思います。カルマの法則というのは目に見えてすぐに発動することばかりではないからです。行った行為がすぐさま自分に返ってくるシーンと言えば、目の前で人を殴ったら殴り返されるというような場合ですが、世の中そこまで単純なものではないですよね。しかも、人によっては我慢して殴り返してこない人もいます。なので、カルマによる幸不幸を目撃したことがないし、そもそも偶然で世の中成り立っていると思う人もいるでしょう。

何より、悪い行いを行った人間が苦しんでいない場合にカルマなんて信じられないと思ってしまいます。

AさんとBさんの話

例えば、めちゃくちゃ残酷なイジメっ子のAさんという人間がいて、AさんがBさんにたとえどんなにひどい虐めをしても、Aさんはそのことを将来覚えていないかもしれませんし、後悔することもない。そして、虐められたBさんが虐めにより死んだとしても、悲しんだり、反省したりすることはないかもしれません。Aさんはそれほど残忍です。その虐めっ子のことを大人になってBさんはSNSをきっかけに知ることになりました。なんとAさんは会社を経営したり、お金持ちになったりして、幸せに暮らしている。一方でBさんはこのイジメが原因で不登校になり、まともな学校生活が送れず、人間不信になり、現在は辛うじて人と接することがない工場での軽作業に従事している。

このようなケースってありますよね。

「なんであんなにも酷いことばかりしている人間がうまくいってるんだ。世の中滅茶苦茶じゃないか。カルマなんてあったもんじゃない。」と、思いますよね。

でも、カルマの法則によると、悪いカルマがいつ巡ってくるのかがわからないということになっています。なので、このAさんは輪廻転生した来世の生まれ変わりでひどい目に合うかもしれないし、死の数年前にカルマがやってきて奇病を患い地獄のような苦しみを味わうかもしれません。Aさんの子供が将来壮絶ないじめに合うかもしれません。

そもそも、Aさんがこのようなヒドイいじめを行ったのはAさんの家庭環境が複雑で、そのような家庭環境の罪をBさんに負わせているのかもしれません。そして、いじめられたBさん自身が前世で他人をひどく傷つけるような行為にばかり及んでいて、その行為の罪が今世にAさんからの執拗な虐めという形で廻ってきているのかもしれません。

もちろん、Bさんは何の悪いカルマを有していない可能性もあり、Bさんはキリスト教でいうところの十字架にかけられて罪の解消を行っているのかもしれません。こうなると、Bさんは今世でとても多くの善徳を積むことになりますね。

このように考えると、一見理不尽に見えてくる虐めの問題もカルマという広大無辺なある種の波動、エネルギーが関係しているとなれば、全く見方が変わってくるわけです。

私も色々な人間関係や人の人生を見てきた中で、やはりカルマというものは存在していると思いますね。そのようなカルマのお話をいくつかしましょう。

カルマ(Karma)のお話

昔はモテまくっていたという小野小町のような超美人な女性がいます。今やすっかり老けてしまって振られまくりでモテなくなっているのに、未だに自分のことが美人に見えて仕方がない。昔のように素敵な恋人をまた見つけてみせる、といった感じで、過去の恋愛無双に今は逆に苦しんでいるような人がいたりします。「なんであんなにモテた私が振られるの?」と。このような人間の親について見聞きしてみると根っからの遊び人だったりするんですよね。親の行動や行為がそのまま子供に悪い形で受け継がれている。このようなカルマの移動を見聞きした経験がみなさんもあるのではないでしょうか。

「言われてみればカルマのせいかも」といったことは意外にも深く考察してみればあるものなんです。

他にも、若いころに家族に滅茶苦茶な暴言暴力をふるいまくった結果、誰からも相手にされず酒に狂って孤独に死んでいくような人もいますよね。このような人格を形成したのもカルマであり、そのカルマが消化できていないから、激しい暴力の形で現れて、そのカルマに最後は苦しむということになります。

親がひどい虐待をする人間だったから自分もついついダメだと分かっているのに子供を虐待してしまうというようなことで苦しんでいる親御さんも少なくありません。虐待の連鎖については大きな社会問題になっています。

ある人が、他人を傷つけたとします。その人を傷つけた人は、後悔したり、罪悪感を感じたりすることがあります。また、その人を傷つけた人は、その人を傷つけたことによって、自分の心も傷つくことになります。平気で人を傷つけるような人間だったのに、そのカルマがめぐってきて心身が衰弱していくようなこともあります。自分が行った行為により苦しみます。また、このような事例は戦地に送り出された兵士に良く見られます。自分の行った残虐非道な行為がフラッシュバックのように思い出されて壮絶な苦しみを味わうと聞きます。

あまりにも家族や親類に精神に異常をきたす人間が多く出現することを不審に思った家長が家系調査の専門家とともに調べてみると、やはり大罪を犯した人間が先祖にいたことが判明したというような話もスピリチュアルヒーリングの仕事をしていると実際そのようなケースに出会うことがあります。占いでもそのようなカルマを指し示す結果があるのだそうです。というのも、昔の日本人は罪や業、因縁などを重要視したからです。今の都会の世の中ではあまり信じられないようになってきています。しかし、今でも地方などの人間は結構、このような話を未だに重要視していると聞きます。やはりそのようなエネルギーの作用は本当にあるからこそ、信じられているのでしょう。

もっと広い世界観で見てみると、異論を唱える人もいますが、一般的には化石燃料の使用による温室効果ガスの排出が地球温暖化の原因になっていて、この地球温暖化が気温上昇を引き起こし、この気温上昇が異常気象を引き起こし、農作物の栽培に影響し、永久凍土を溶かして危険な菌が放出されたり、水位が上昇して住めなくなっているような国もすでに出てきています。このように、地球環境の破壊も人間が好き勝手な生活をしてきた産業革命発のカルマがめぐりめぐって現れてきていると言えるでしょう。

遠くの知らない国で始まった戦争により、世界大戦に発展したこともありますし、今も再びそのようなことが再び起きる、つまり第三次世界大戦になると予想する専門家もいます。そうなれば、偶然の産物で片付けるわけにはいけないでしょう。物事には原因があるから結果があるのです。一見すると一指導者の乱心により戦争が始まっているかに見えても、その背後関係を分析していくとカルマ的な思想が原因になっていることがわかるということが歴史的にも明らかです。

例えば、アラビアのロレンスを参考にすれば今日の中東と西洋諸国との対立の原因がわかりますよね。目には目を歯には歯をつまりは業には業、カルマの法則が国家レベルで起きていることがうかがえます。

ヒーラーからみて カルマ(Karma)とは

さて、カルマというのはヒーラーという立場として見たときに何なのかについて最後は考えていきます。

カルマというのは一種のエネルギーだと私の場合は考えています。例えば、善業を積んでいる徳のある人というのはエネルギーが輝いています。心地良い波動を持っていて、この波動には2種類あるんじゃなかろうかと私の感覚的には思います。1つ目はとにかく、威厳があって只ものじゃないというような近寄りがたい風格を持つ人が持つ波動です。このような人は身の引き締まるような爽やかなエネルギーを放出します。2つ目は人々を包み込むように優しい愛に満ちたようなエネルギーの所有者です。このような人はありがたいというのか、慈悲慈愛に満ちた優しいエネルギーを放ち、対象者の心を癒します。まさに菩薩、メシアのような感じです。このようなヒーラーのヒーリングエネルギーを受けると、葛藤、心のブロックが解除されたり、これまでの怒りや焦燥感などが消えたりするでしょう。安心感や満足感が得られて、仕事やプライベートが充実します。うまく行かなかった恋愛などもスムーズに行くことがあります。

反対に、悪業を積んでいるような人というのは暗く冷たく、陰気で湿っぽいようなエネルギーを有しています。一緒にいるだけで頭が痛くなったり、イライラしてきたり、怒りがこみあげてきたり、寂しくなる、悲しい気持ち、憂鬱な気持ちにさせる、疲労感を生じさせる、など人々のエネルギーを乱してしまいます。このような人のことをエナジーバンパイア・エネルギーヴァンパイアと表現する場合もあります。とにかく人のエネルギーを吸ってやる気を失わせてしまうのです。このような人物と関わったり、一緒にいると、破滅的な人生を送ることになることもあります。これまで楽しかったことが楽しめなくなったり、感情がネガティブになりがちなので交友関係や仕事もうまく行かなくなります。物事への関心が薄らぎ、人に構う余裕もなくなるのでプライベートに問題が出てきます。恋愛や家族の仲にまで影響が出てくるということもあります。子どもの発達にも悪影響が出るということもあるのです。精神面のみならず、蕁麻疹、頭痛、月経不順、神経痛などその他の病気と症状となって影響が現れてくることもあります。なので、急に体調や気分、運勢の流れが変わってしまったような場合には一度周囲の人間関係を点検してみるといいでしょう。

では悪いカルマがある場合にはどうしたらいいのでしょうか。

カルマの解消、浄化、解除、影響を抑える、といったようなエネルギーワークを行っているエネルギーヒーラーというのは非常に少ないのが現実です。というのも、悪いカルマの影響を除くということは悪いカルマの影響をヒーラーが引き受けるということになります。当然ながら、プラーナと呼ばれるような気、エネルギーを大量に消耗しますし、大変疲れます。ヒーラーの運気も悪くなります。ということは他の患者さんに対してヒーリングが出来なくなる事態が生じることもあるわけです。となれば、余程スケジュールに余裕があったり、カルマのような重たい問題を専門的に扱っている人でない限り取り組むこと自体が難しいという事情があります。しかも、カルマに影響を及ぼせるようなヒーラーはかなり修行を積んでいるレベルが高いエネルギー、波動の持ち主でなければなりません。欲がなく、悟りに近い境地に達しているような人物です。私が知っている限りで言えば、人気の高いヒーラーの方でカルマの解除を行っている人はまずいません。やはり気力体力を消耗するので積極的にやりたいというヒーラーは少数派でしょう。

当方ではカルマに対するエネルギーヒーリングを実施しておりますが、クライアント様の状態や混雑状況次第ではお待ちいただくことがございます。

なので、応相談とさせていただきます。

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